左利きは短命！？

左利きは寿命が短い、ということもよく言われることで、私としては聞き捨てなりません。

そもそもこの説は、カナダの学者、コレン氏による研究発表が為されたことに端を発しました。

コレン氏が「左利き＝短命」説を唱えた根拠の一つは、左利き人口が女性より男性が多い、という統計結果です。

男性は女性より平均寿命が短いと言われているため、そのことが自ずと左利きの平均寿命を下げる、ということです。

確かにこの説は、単純明快で、思わず納得してしまいますが、だとしたら、あくまで男性の問題であり、女性の左利きには関係ないことのように見えます。

しかし、実はもう一つ、有力な説をコレン氏は唱えていて、その説には男女共に関係しています。

私たちは、右利き社会で生きています。

そのため、左利きの人は相当の苦労を強いられ、右利きの人よりも社会生活でストレスを溜めやすいとされます。

その長年のストレスの溜め込みで健康が悪化し、短命に繋がる、というのがコレン氏の説です。

しかし、そのようなストレスのしわ寄せが、短命に結びつくのかどうかは、いまだ決定的な証明はなされていません。

また、別の学者が真逆の研究結果を出していて、コレン氏の説に異議を唱えています。

ですから、コレン氏の説が、一番私たちが容易に理解できたことで、左利きは短命である、という俗説が生まれたのではないかと思います。

次は！