遺伝的要因説

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遺伝的要因説

遺伝的要因は、私が最も信じていたことです。

何故なら、私の父方の家系も母方の家系も左利きが多く、その両親の子供のうち一人は、左利きにならないと不自然な気がしていたからです。

そして現に、姉と妹は右利きである一方で、私は左利きです。

私たちが学校で習う「メンデルの遺伝の法則」に則って考えると、左利き因子を劣性と仮定して、私の場合は25パーセントの可能性で左利きになったといいたいところです。

しかし、どの統計を見ても、左利きが人口の25パーセントになったという記録はありません。

やはりそこは、10パーセント前後なのです。

しかし、メンデルの法則だけでは、正しく遺伝について語ることはできないでしょう。

イギリスでは、独自の遺伝の法則を提唱し、それによると、左利きが見事に10パーセント前後になるということです。

また、優性・劣性遺伝という概念をなくした、新しい遺伝の法則を唱える人も現れました。

詳細は複雑なので省略しますが、私たちが絶対としている遺伝の法則以外にも、その法則は多岐に亘り存在し、そのことが左利きの謎を紐解く役割を果たす、ということが言えそうです。

ただ、現在のところでは、やはりそのDNAの確認が取れているわけではなく、あくまで各々が唱えた遺伝の法則がぴったり合う統計結果が得られた、という段階に過ぎません。

それぞれの遺伝の法則を完成させるには、更なる研究が必要とされるようです。

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