日本人と右利き社会

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日本人と右利き社会

あるアメリカ人ジャーナリストが、日本のアマチュア・レフティ・ゴルフ大会に参加した時、大会後の宴の席で、日本人の年配ゴルファーの殆どがお箸を右手で持っていたことに驚いたそうです。

左利き差別は世界中のいたるところで存在していましたが、近年になり、その差別は急激に撤廃されていきました。

しかし、差別がなくなったのは欧米が先であり、日本で左利きが認められるようになったのは、ここ20年~30年以内のことです。

そのため、アメリカなら左利きでいいはずの人が、右手で食事をしていた、というわけです。

何故日本では、左利きの認知が遅れたのでしょうか?

そのジャーナリストの分析では、日本独自の「画一的社会」が鍵なのではないか、ということです。

元々、日本の社会は、個人を尊重するより、集団での調和を望みます。

個性よりも、いかに人と同じなのかが大事なのです。

それ故、左利きというマイノリティは、画一性を求める日本人にはなかなか受け入れられなかったのではないか、という仮説が成り立ちます。

しかし、日本人が「個性」に目覚めてから、左利きも個性の一部として認められるようになり、認知されるようになっていったのではないかと思います。

これは、具体的な統計結果が出ているわけではないので、はっきりと断言することはできませんが、少なくとも、欧米と日本の社会の違いが、左利き差別に対する認識と大きく関係がありそうです。

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