手の移植手術
これはアメリカで実際に起きたお話です。
10年以上前に、ジョンという男性が、列車事故に巻き込まれ、九死に一生を得ました。
彼の左腕は肩から引きちぎられ、右手は手首から先が完全に消失していました。
その後、どこからそうなったのかは定かではありませんが、形成外科による手術を受け、何と、左の手首から手先までを右手に移植して成功したのです。
彼がこの移植手術を受けるまでに、全米では同じような症例での手術は、まだたった1回しか行われておらず、危険が伴うものでした。
左手を右手にくっつけるだけではなく、神経系や血液の循環も含めて、全てを正常に機能させないといけないのです。
しかし、その医師による手術は成功し、男性は左手を右手として使うようになりました。
勿論、最初は相当のリハビリが必要だったといいます。
そもそも、体の神経は新しい環境に慣れるのがとても苦手なもので、左手がうまく右手として機能せずに終わってしまう可能性が高かったのですが、どうやらジョンの左手は、右手としてうまく認識され、少しずつ彼の右手になっていったようです。
問題は、この時に、脳はどう使われているか、ということです。
右脳で仕切られていた左手が、左脳で動かす右手として、どのように順応していったのでしょうか?
この類似症例は、今のところあまりに少なく、その分彼の症例は、もっと研究されれば、未来の医療開拓にも繋がると思われます。
次は!
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です!
左利きと脳の役割
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