留学時代の出来事

左利きの謎 TOP > 留学時代の出来事

留学時代の出来事

20歳を過ぎてから、暫くイギリスに住む機会がありました。

その時にできた、イギリス人の男友達3人組がいたのですが、偶然にも彼らは全員左利きだったのです。

みんなで集まると、ちょっと不思議というか、私の中では妙な連帯感がありました。

それだけでなく、私はイギリス生活の中で、多くの左利きの人と出会ったような気がします。

右利きの人は、あまり意識しないことでしょう。

しかし私は、左利きの人を見るたびに、ちょっと嬉しくなる傾向があったので、よく覚えているんです。

ある日男友達3人組のうち一人に、「この国は左利きの人が多いんじゃないか?」と聞いてみました。

けど、彼が言うには、イギリスでは左利きの人口は1割程度だと。

それなら日本と同じだな、と不思議に思いました。

彼の説明によると、「それは君の錯覚だよ。日本人は右利きに直されるだろ?だから、右利きの人が多く見えちゃうんだ。イギリスでは左利きを矯正することはないから、左利きの人は生まれてからずっと左利きのままだ」とのことです。

なるほどな、と思いました。

もっとも、かつては世界的に右利きへの矯正は行われていたようですが、20世紀以降、欧米ではそのような習慣は消滅しました。

日本には、今も少し左利きへの偏見が残っていますから、やはり国の違いで、左利きに対する認識が違うのだな、と気づかされました。

これもまた、一つの異文化交流になったと思います。

次は! 指の矢印 叔父の苦悩 です!

左利きと脳の役割

左利きになる原因

家族と私の左利き日記

「左利きあるある」の検証

私の左利きを科学する

左利きエピソードと雑学